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カリウムについて

・どんな時に、カリウムを控える必要があるの?

腎臓は、老廃物を尿として体の外に出す働きをし、また体の中の水分やカリウムやナトリウムなどの電解質を調整しています。カリウムは筋肉や神経の働きに不可欠ですが、腎臓の働きが低下すると、腎臓によるカリウムの排泄が不十分となり、血液中にカリウムが溜まりやすくなります。カリウムの血中濃度が5mEq/L以上となると、「高カリウム血症」といい、不整脈やしびれ感などの症状がでることがあります。
「高カリウム血症」を呈しており、医師から「カリウムを制限しましょう」と言われたら、管理栄養士と連携し、食事内容・量が高カリウム血症の要因になっていないかを具体的に探る必要があります。

・カリウムの多い食品はどんな物があるの?

カリウムは下の表のとおり、芋類、野菜、果物、豆類・種実類、魚類・肉類など様々な食品に含まれています。

<カリウムが多く含まれる食品(常用量当たり)>

芋類

じゃが芋、さつま芋、里芋、長芋、干し芋

野菜類

ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、かぼちゃ、とうもろこし

果物

バナナ、メロン、キウイフルーツ、みかん、干し柿、干しぶどう

豆類・種実類

納豆、枝豆、金時豆、ゆであずき、ピーナッツ(落花生)

魚類

まぐろ(赤身)、さんま、さば、塩鮭、あじの干物

肉類

鶏もも肉(皮なし)、鶏ムネ肉(皮なし)、豚ロース肉(皮下脂肪なし)、 豚ヒレ肉、牛もも肉(赤身)

飲物

野菜ジュース、玉露抽出液、牛乳、ミルクココア、100%果汁ジュース

その他

塩分カットの塩、ポテトチップス、青汁

・カリウムを控えるためには?

1.茹でる、水にさらすなどの調理の工夫でカリウムを減らしましょう

野菜などのカリウムは水に溶けやすい性質のため、小さめ目に切り、たっぷりの湯で茹でることで約20~30%カリウムを減らすことができます。電子レンジで加熱した場合は、必ず水にさらしましょう。
生野菜は細かく切ってから水にさらし何回も水を替えると約10%減らすことができます。

2.たんぱく質食品の摂り過ぎに注意しましょう

魚、肉、卵、乳製品、大豆製品などのたんぱく質食品はカリウムを多く含んでいるので食べ過ぎないように注意しましょう。

3.エネルギーが不足しないようにしましょう

エネルギーが不足して体たんぱく質がエネルギー源として利用されると、細胞からカリウムが流出してカリウム値が高くなります。エネルギーの高い油脂類を上手に利用してエネルギーが不足しないようにしましょう。

  献立例  春雨炒め 焼きうどん チャーハン 揚げなすのサラダ など

添付資料:慢性腎臓病、透析患者さんへ主な食品のカリウム含有量
(監修:浜松医科大学医学部附属病院 血液浄化療法部 病院教授 加藤明彦先生)