静岡県下の腎不全・透析療法の研究と医療の発展に寄与する

検索

ごあいさつ

静岡県腎不全研究会

代表幹事 加藤明彦

浜松医科大学医学部附属病院(血液浄化療法部)

静岡県腎不全研究会は、1993年(平成5年)3月13日にグランドホテル浜松で第1回の会を開催していらい、30年の歴史をもつ伝統ある研究会です。当時、掛川市立総合病院の柴田昌雄先生が初代会長、浜松医科大学泌尿器科の鈴木和雄先生が当番幹事となり、第1回が開催されました。

 一般演題が19題発表され、特別講演には当時東京大学医学部第1内科教授の黒川清先生をお招きし、「腎と高血圧」の講演をいただきました(座長:浜松医科大学泌尿器科 河邉香月先生)。第1回が終了した時点で、202名の医師、看護師、臨床工学技士が会員に新規登録され、発足当時から大変に盛り上がった会となっております。

 1993年の当時は、透析患者数は全国で134,298名(人口100万人あたり1,076.4名)、平均年齢は59.8歳であり、透析導入の原疾患は慢性糸球体腎炎が41.4%、糖尿病性腎症が29.%、腎硬化症が6.2%の順であり、現在と比べて合併症が少ない患者さんが中心でした。静岡県では4,094名の透析患者さんがいましたが、腹膜透析患者が316名と全体の7.7%をしめる時代でした。

 以降、1995年から藤田公生先生(浜松医科大学泌尿器科)、2004年から菱田 明先生(浜松医科大学第一内科)、2007年から大園誠一郎先生(浜松医科大学泌尿器科)、2017年から私が代表幹事となり、現在に至っております。

 この間、本会は静岡県の透析医療における災害対策を一貫して行ってまいりました。現在、静岡県災害時透析拠点施設を設立し、静岡県庁健康福祉部と連携して災害時に対応しております。さらに、浜松医科大学附属病院に静岡県HIV透析ネットワークを立ち上げ、HIV陽性透析患者の受け入れ体制を整備しております。また、2019年からは施設会員を新設し、安定した運営基盤の確立も目指してきました。

 今回、幹事の先生方および静岡県栄養士会、静岡県臨床工学技士会のご協力を得て、ホームページが立ち上がりました。今後は、本ホームページを最大限に活用し、静岡県の透析医療に携わる会員および医療スタッフの皆様にお役に立つ、有意義な会にできればと念じております。非才な私ですが、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

2023年3月